・はじめに

アメフトカテゴリのブログなのにお前ゲームの話しかしてないじゃん!

などと言われそうなのでそれらしいことをしてみます。

本記事作成にあたってはスタッツサイト等確認はしていますが、様々なブログ等参考にさせていただいておりますのであらかじめご了承を。

本当は毎年データ集めて動画作ってるんですが諸般の事情により今年は断念。

アメフトプレイヤーでもなければ視聴歴が長いわけでもない浅い一ファンですので、正確性に期待はせず、もしお目通しいただける方は動画作る前の下書きだと思ってご覧ください。


・カンザスシティ・チーフス(KC)

豊富なレシーバー陣で今年は誰が抜きんでるのかと思ってたらトップレシーバーはまさかのTE T.Kelce。

TEとして歴代最高の1416YDs(今季NFL2位。1位はWR S.Diggs)を稼ぎショートからミドルを1人で完全制圧。

いわずもがなT.HillをはじめとするWR陣もいますのでパスヤードはNFL1位。

RBではドラフト選手のC.Edwards-Helaireが活躍、負傷後もL.BellやDar.Williams(ダレル・ウィリアムズ。昨季のRBダミアン・ウィリアムズは開幕からCOVIT-19のオプトアウト)といった選手がそれなりに活躍しておりランヤードもNFL16位と並程度には出ている。

ディフェンスも昨季に引き続きイメージより堅く平均失点NFL11位、ドライブ失点率7位と要は肝心要の部分では堅いと必要十分な成績。

間違ってもディフェンスで勝つチームではないですがオフェンスの足を引っ張るディフェンスではないのです。

Q.昨シーズンのSB制覇チームが戦力維持して翌年も戦ったらどうなるか?

A.少なくともSBには出てくる。

良くも悪くも昨期の戦力を維持したというのが全てな気がしますね。

RSは14-2でファーストラウンドバイを獲得。

プレイオフはマホームズの脳震盪、足の負傷という大きなトラブルもありながら

Div vs CLE 22-17
CC vs BUF 38-24

ときっちり勝利。

NE王朝の崩壊したAFCで新たな王朝を築くのか。AFC、ひいては今後のNFLの先行きを占う一戦になること間違いなし。


・タンパベイ・バッカニアーズ(TB)

きっかけであり結果的にこれが全てだったのがNEからのQB T.Bradyの移籍。

今更説明不要のレジェンドQBですが今季の活躍によって
・通算10回目のSB出場
・ホームグラウンドでのSB進出
とまた新たな1ページが追加された。

歴代のPO成績で彼を超える選手が出てくるのかと思うんですが、まあ一番可能性があるのが今回対峙するQB P.Mahomesなので、数ある新旧QB対決の中でも既に歴史に残ることが確約された試合。

レシーバー陣が整っていることもあり今季のBradyはミドルからロングに積極的にパスを投じました(もう投げれないんじゃないかとの説を真っ向否定しましたね)

結果今季TBのパスヤードはNFL2位。平均得点ではKCを上回るNFL3位(KCは6位)と元より揃っていたWR陣M.Evans(1006YDs,13TD)、C.Godwin(840YDs,7TD)にBradyを追ってやってきたこれまたレジェンドTE R.Gronkowski(623YDs,7TD)も活躍。

一方ディフェンスはどうかというとオフェンスのドライブ継続率の良化も相まってこちらも良化。

平均失点NFL8位、ランヤード1位、トータルヤード6位、QBサック4位とDL、LBの躍動が光る成績に。

DE J.Pierre-Paul(9.5サック)、LB D.White(9.0サック)、S.Barrett(8.0サック)、N.Suh(6.0サック)、以下3サック2人、2サック2人とS.Barrett個人が目立った昨季と違いどっからでもQBサックが出るような構成に。

昨季の49ersもフロントセブンは強烈でしたがまた違った味付けで強烈なフロントセブンを構築している感じです。

プレイオフは
WC vs WAS 23-31
Div vs NO 30-20
CC vs GB 31-26
とD.Brees、A.Rodgersと名だたるQBが率いるチームを打ち破りSBへ(ハイニキーはあの状況でよくやったと思います)。

彼が何かをするたびNFLの歴史が動く域に入ったリビングレジェンドの新たなる第1歩はハッピーエンドとなるのか。要注目ですね。


・試合展望

初めに。KCに負傷離脱が目立ちます。

RB C.Edwards-Helaire(多分復帰可能)
RT M.Schwartz(IR)
LT E.Fisher(OUT)
OG K.Osemele(IR)

開幕オプトアウトのOG L.Duvernay-Tardifを含めると都合4人のOLが離脱している形になります。

特にプロボウル級のOT2人の離脱は非常に痛く、並のQBならそれだけでオフェンス崩壊の憂き目を見る大惨事です。

しかしながらそこはP.Mahomes。昨季第54回SBを見直しましたが49ersの超強力なDL相手にOLがズタズタにされながらも最後は勝ち切った所を見ると同じレベルで苦戦は予想されますがなんとかしてしまうのかどうなのか。

気にかかるのは左足先の負傷の状態です。

走るにも投げるにも痛めば少なからず影響しますし、ましてや多大なQBプレッシャーが想定される今回の試合で彼のモビリティが100%発揮できないとなるとかなり厳しくなります。

そこを突破して投げ切ることが出来れば、TBのDBタレントはKCのレシーバーのそれには及びませんから、KC"らしく"戦えるものと思われます。

逆にKCディフェンスはTBオフェンスに対してどうかという面では、ポケットのインサイドをどれだけ潰せるかというのが勝負の肝かと思われます。

(素人目で大変恐縮ですが)QB T.Bradyというのはサイドにストレッチしてラッシャーを躱す能力がない代わりに、やや深めの位置でスナップを受け、ポケット内をステップアップしながら独特の動きでラッシュを躱していきます。

そのため投げるにも躱すにもポケットのインサイドが潰れているとどうにもなりませんし(モビリティのあるQBは逆にコンテインなどで外側を潰すのが定石)、この時ミスが起きやすくなります。

チーフスDLのエースC.Jonesは数少ないポケットを内側から破壊できる"DT"です。

次点でF.Clarkなどはいますが、まずはここでポケットを破壊できるか。

そして気になるのはS D.Sorensenのセーフティブリッツです。

Sorensenは割と色んな所に顔を出してはブリッツを仕掛けるなど、KCディフェンスにおいて知名度には欠けるものの結構重要な役割を果たしている選手です。

両チームに共通した事項としてDBのタレントがレシーバーのタレントに及びません。

そのため、普通に投げられれば普通に通ってしまうというのが基本線かと思われますので、いかにしてQBを潰すか。

これに尽きるものと思われます。

また、RBですが、KCのC.Edwards-Helaireは負傷明けで全快ではないでしょうし、L.BellやDar.WilliamsがTBのフロント陣に刺さる構図はなかなか見えてきません。

幸いにしてTBのLBはあまりパスカバーが上手ではないですので、シンプルなランというよりもスイングパスといった変化球を混ぜ込みながらやはりパスで、がKCの基本線になるかと思います。

逆にTBのRB L.Fournette、L.JonesⅡはあんまりパスレシーブが上手ではないです。

そのためNE時代によく見せた、RBへのラン代わりのパスというのは今季TBでは控えめです(NEのRB陣がレシーブが上手いともいえるのですが)

使わない、ということではないですがPOを見てもシンプルなインサイドランから、といった感じで少なくともスイングパスから、といった感じではありません。

どうしても投げ合いの予想にはなりますが、RBへの対応を疎かにすると思わぬビックゲインを奪われるというのは十分にありそうな展開です。


・勝敗予想、注目選手

P.Mahomesの負傷状態が分からないので一抹の不安はありますが、私はKC勝利を予想します。

第54回SBは何度も見ているのですが、仮に組織力でKCに勝てるのであれば第54回SBは49ersが勝っていただろうと思わざるを得ないのです。

それくらいKCの"個人技"は止められない、との印象が残っていますので今季もKCと能書きを垂れ流した割にはシンプルな理由でのKC予想です。

最後に注目選手ですが、誰もが分かるって選手よりも意外とこの選手要所で名前を見るかもよ?って選手を上げたいと思います。

・KC

RB Darrel Williams(#34 ダリル・ウィリアムズ 昨季のダミアン・ウィリアムズ枠。Bellよりスナップを受けそう)
DT Derrick Nnadi(#91 デリック・ナディ 47タックルはKCのDL中トップ。ランディフェンスの要)
S Daniel Sorensen(#49 ダニエル・ソレンセン KC守備のフリーマン。KCの個人的最注目選手)

・TB
TE Cameron Brate(#84 キャメロン・ブレイト 全盛期のスピードはないグロンクよりもレシーブにおいては光るものがある。TBの個人的最注目選手)
DT Vita Vea(#50 ヴィータ・ベア 負傷より復帰の巨漢DT。本来のスターター)
CB Carlton Davis(#24 カールトン・デービス PD18,INT4と結構有意なスタッツがある)